北川景子さん主演、「家売るオンナ」を録画して観ました。
(私的には、結構面白かったです)

私は、大学卒業後、大手ハウスメーカーに4年程勤めました。

最初は、契約済みの図面の詳細図や、配線図を書く仕事をしていたのですが、
突然の人事異動で、契約前の図面やプレゼン資料、見積書を作る仕事に移りました。

私は、幼い頃から、住宅の間取り図とかが大好きなので、
自分が住むとしたら「ココは、こうしたいな」
「ココは、こんな風にした方がいいな」

そんな風に、図面を書くことが楽しい。

それが評判を呼んで、私は、全国トップの営業マンの
設計の担当になりました。

「全国トップの営業マン」と「さえない営業マン」の違い


私は、図面を書くことが好きなので、
営業マンが違うということだけで、手を抜いたり、
手を抜かなかったり、そんなことは全くしませんでした。

どの物件も、我が子のように、自信作として、
営業マンに資料を渡していました。

でも、さえない営業マンは、どんなに良い資料を作っても
全く契約が取れません。

何度も、何度も、作り直して、
そして、結局、他社メーカーに負けてしまいます。

ところが、全国トップの営業マンは、軽い感じの
資料で、サクッと契約を取ってきます。

正直、「えっ!?本当ですか?」
CGバージョンの資料も作ろうと思っていたのに、
もう手付金もらってきたんですか。

そんなことが日常茶飯事でした。

果たして、どこが違うのか


さえない営業マンは、話の流れを
お客様に合わせてしまうのです。

お客様が、思い描く夢のマイホーム。
それを実現してあげようと頑張ります。

一見、良さそうですが、他社メーカーが参入してくると、
お客様目線の場合、似通ってきてしまい、
値引き合戦となり、負けてしまうのです。

ところが、トップセールスマンは、
独自の視線で話を進めていきます。

自社製品に自信があるので、お客様の悩みを聞いて、
的確にアドバイスや提案が出来ます。

お客様の要望も聞きつつ、更に斬新な提案や
アイディアを出して、最後は、契約に対して
背中を押してあげられる魅力とちからを持ち合わせていました。

お客様は、夢いっぱいでマイホームを求めています。
でも、それは、素人目線の視野なので、
プロ目線で話をしてあげる。

そちらの方が、長い目で見たとき
良いものです。

家売るオンナの感想



「家売るオンナ」は、面白おかしく描いていて、
フィクションだから出来るんでしょ。

そう思われるかもしれませんが、
私は、ハウスメーカー時代の経験があるので、
案外、本当のトップセールスマンも
結構こんな感じなんだよねと思いました。

不動産は、人生の中で、一番高い買い物です。

だから、不動産を売る営業マンは、
物理的な建物を売るという仕事ではあるんだけど、
本当は、お客様のこれからの生活を提案してあげる。

そこに価値があるんだろうなーと思いました。