私は、鳥取に住んでいた頃
近所の小さな設計事務所で働いていました。
従業員2人。
そして、12時になったら
1時まで自宅に車で帰って
昼ごはんを食べていました。
その1時間以外は、
基本的に狭い設計事務所で
パソコンの前に座っていました。
外は、とても天気がよくて
鳥は、自由に飛び回っている。
だけど、私は、
お金のために、1日の
ほとんどの時間を拘束されている。
「あれ?私って逮捕でもされたんだっけ?」
ふと、そんなことを考えることがありました。
なんで、悪いこともしていないのに
まるで、囚人のような生活をしているんだろう。
目の前では、
鳥ですら、自由に飛び回っているのに。。
だって、お金を稼がないと
生きていけないでしょ。
そうやって、自分の中で
2人の自分が話し合いをしていました。
だけど、働くのが好きな旦那の給料だけで
普通に生活できるようになって
ますます、なんで
私は、未だに囚人のような生活をしているのだろうか。
チュンチュンと
スズメが、ベランダでくつろいでいる姿を見て
もっと自由に生きていいんじゃなかろうか。
その気持ちが
どんどん大きくなって
徐々に、設計事務所で働く時間を
少なくしてもらって
ついに、辞めることにしたのです。
辞めたら大変なことになるような
そんな、ちょっとした恐怖もあったけど
実際にやめてみたら
別に怖いことはありませんでした。
ただ、幼い時からの
教育というか、洗脳というか
レールから外れたらいけないという
そういう自分の感情が
ザワザワしているというか。
でも、そういう感情も
時と共に、徐々に薄れつつあります。
本当は、もっと自由に生きていいんだと
私は思うわけです。