私の父は、中卒です。
父の年齢からすると、そんなに珍しいことではないそうです。
家は、貧しく8人兄弟だったため
父は、中学を卒業してから勤めに出たそうです。
そんな父ですが20歳頃の時
高度成長の流れで、運良く、製造業の大企業の大量募集に
見事合格することができました。
中卒の中途ということは、通常、出世街道とは
ほど遠く、平社員で定年を迎えることが当たり前なのだそうです。
しかし、父は、持ち前の明るさと、誰隔てることない社交性と
生まれ持った手の器用さで、通常では考えられないところまで
出世をしたそうです。
どのくらい社交性があったかといえば、
30代くらいの若い時に、超偉い部長さんと
肩を組んで、家に連れてきて
わいわいバカを言い合っていたり・・
都市対抗戦といって企業同士の野球大会の時に
「おーい。○○さーん!コレうちの娘」と言って
気安くオジサンに話しかけた相手が
その大企業の社長だったり・・
そんな父から、よく言われていたことが2つあります。
1つ目は、私が幼少期から学生だった頃に言われていたこと
「素直になりなさい」
成績とか、どうでも良いんだよ。
お父さんは、お前が素直に育ってくれればそれでいいんだよ。
2つ目は、私が社会人になって、悩んでいた時に言われたこと
「仕事は、8割くらいの力で頑張りなさい」
頑張りすぎて、病気になっても会社は助けてなんかくれないんだぞ。
自分を守れるのは、自分しかいないんだぞ。
余力を残して、頑張りなさい。
大丈夫だ、お父さんの娘なんだから心配するな。
言われていた頃は、意味がよく分かっていなかったんですが
最近、少しづつ分かるようになってきました。
これが正解かどうかは分かりませんが
底辺から這い上がった父のアドバイス。
これからも私の中で大切にしていきたいと思います。