私が初めて、稲垣えみ子さんを知ったのは、
わが家のお金を、整えるという本でした。
「お金って、いわば”応援券”」
今の世のなか
お金が神さまのように
なっているけれど
結局のところ
まわっていけばいい。
お金は経済をまわす
ひとつの手段ではあるけれど
お金じゃないものでも
みんなの心が動いて
エネルギーを
巻き起こせばいい
私は、この本を読んだとき、
とても面白い考え方を持っている方だなと
感じていました。
■今井書店にて
そして、先月、私が愛用している
今井書店という本屋さんに行ったとき、
稲垣さんのトーク&サイン会があるとのこと。
私は、早速予約をしておりました。
そして、昨日がその当日だったわけです。
■究極なミニマリスト
稲垣さんは、元々朝日新聞で働いていたのですが、
東日本大震災をきっかけに
節電をはじめました。
最初は、単に原発問題の糸口のためだったのですが、
やり続けているうちに
電気そのものや、モノに対する
考え方が変わっていかれたそうです。
そして、現在では、
かなり究極的なミニマリストになられています。
例えば・・
月の電気料金が150円とか・・
ガス契約はしていないとか・・
冷蔵庫は、もはや持っていないとか・・
ミニマリストになっていく経過が
この寂しい生活という本にも
書かれているのですが、
実に面白いです。
■トークショー
そんな稲垣さんのトークショーは、
朝日新聞を辞めた時の話では、
会社の人に「これから何をするの?」と
真剣に不思議がられたそうで・・
でも、稲垣さんは、
すでに、ミニマリストみたいな生活を
されていたので、
「自分は大丈夫」の気持ちだったそうです。
最初は、節電をするだけの予定だったのだけど、
やっていくうちに
「価値観」が変わっていったのだそうです。
■部屋の様子
トークショーでは、
スライドを使って、
ご自身の部屋を紹介して下さいました。
高度成長期の時代の
古い1ルーム賃貸。
そこに最低限のものがあって
結構、究極的なミニマリスト。
昔はスイス製の高級化粧品を使っていたけれど
今は、クレンジングは、ごま油。
自分で作った日本酒の化粧水。
ちふれのBBクリームを愛用されていました。
そして、スイス製の高級化粧品と
今とでは、肌の状態は全く
変わらないんですよーと。
ツヤツヤ肌の笑顔で言われていたのが
とても印象的でした。
■やめると新しいものが見える
節電の流れで、
冷蔵庫や電子レンジやテレビを
手放していくと、
今まで見えていた世界と
違う世界が見えてくるようになり、
「時間」ができたそうです。
そして、そんな生活をしていると、
「自分には、ずっと何かが足りない」と思っていたのが
自分は、もうすでに全てを持っていることに
気づいたそうです。
■自由とは?
稲垣さんは、自由って、
それまで
・お金があって
・どこへでも行けること
こういうことが自由だと思っていたそうです。
でも、今は、
自由って違うものだと
感じるのだそうです。
集中治療室で治療を受けている人って
色んな管がないと生きていけないじゃないですか。
それは、まるで現代人のようだと
感じるのだそうです。
「これがないと生きていけない」という感じで。
でも、モノを手放すと
管が取れたみたいな感じがするんですよ。
管が取れた分「自由」を
手に入れられる感じがするんだそうです。
(これは、私も分かるなー)
■お金持ちって・・
そして、お金持ちって、
沢山の家電があって、
自分の家で、何でも出来ることだと
感じていたそうです。
でも、今は、自分の家で
全てのことが出来ることが
お金持ちではなくて、
自分が住んでいる街自体が
自分の家みたいな感覚で
・街の人たちと助け合うことができて
・生きていくのに食べていけて
・周りに友達がいる
こちらの方が、ずっと豊かだなと
感じるのだそうです。
■サイン
トークショーの後に、
サイン会もあって、
私も本にサインをしてもらいました。
稲垣さんは、52歳とは
とても思えないくらい
お肌がツヤツヤで
ほっそりされていました!
(うっとりレベルでしたよー)
■まとめ
稲垣さんの本のタイトルは
「寂しい生活」なんだけど、
ちっとも寂しい生活だとは
私は感じませんでした。
むしろ、お金の心配もなくて、
街の沢山の人たちと、
助け、助け合って
楽しく生活をされているなと感じて
とても素敵な生活だなと思いました!
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