なんだか最近、新国立競技場の建設をめぐって
世の中は、騒いでいるようで・・
あまりニュースを見ないもので、詳細は、よく分からないのですが、
建築に携わる一人間として思うことを書いてみようかなと思います。
新国立競技場の現時点でのデザインを選出したのは、
有名な建築家・安藤忠雄さんとのことで・・
建築を学ぶものは、誰もが知っている有名人です。
私は、安藤さんの作品のファンで、
講演会などにも足を運んだことがあります。
中でも、一番、好きな作品は、茨木春日丘教会。
奇抜な作品も多い方ですが、
コンクリートに、十字の切れ目を入れただけなのに
なんなんだろう・・この惹きつけられる感じは・・と
学生ながら、感動したことを覚えています。
確かに、奇抜なデザインは、凄い！
私も、学生の頃の授業の課題で、
一からデザインを考えた時、一際、奇抜なものを
作って、周りの人から、凄い！と言われるのが嬉しかったりしたものです。
でも、この茨木春日丘教会を知ったころ辺りから、
シンプルなものの素晴らしさに気づき始めました。
社会人になってからは、大きい建物、そして奇抜な建物は、
費用が、かかるのは勿論ですが、それ以上に
それを設計・維持・管理するものとしては、
もの凄い大変だし、施工のミスも出やすいものです。
私の推測では、選考段階で、こんなことになるとは
思っていなかったのでしょう。
(オリンピックの選考に残りたいということもあったと思います)
予算オーバーだということに気づいた段階で、設計を見直せば良かったのでしょうが、
森元総理の見栄っ張りで、ここまで走ってきてしまいましたｱﾊﾊ。
って感じなんだろうな思います。
確かに、凄い競技場を作ろうと思えば、
今の日本は、作れるのですが、
「JAPANは、凄い！」の言葉を聞きたいがために
見栄を張ろうよ！って森さんだけが言っているのでしょう。
最近、思うことは、元々の日本の文化は
本当に素晴らしいものだということ。
静があって、粋があって、動があって、
そんな奇抜なデザインの建物で、ごまかそうとしないで
もっと、シンプルに日本の素晴らしさを
表現すればいいじゃないのって、
私は、思います。
それは、日本人、一人一人にも言えることであって、
見栄を張って、本来の姿を、ごまかそうとするんじゃなくて
その人、その人の素晴らしさを表現するって
とっても素敵なことだなと思います。
だから、私も、見栄を張って
自分をごまかそうとせず、素の自分で生きていきたい。
そうする方が、自然体で楽だし、
人生、楽しいなって思います。
↓色んな方のブログが、とても参考になります。
