何もない部屋に友人を招こう。
そして、パンを一緒に焼き、ふくらむ様子を見ながら会話をしよう。
大量生産・大量消費社会で暮らす私たちに、
モノを持たず、お金を使わなくても、豊かに暮らせる方法を教えてくれます。
必要以上にモノを求めなければ、必要以上に働く必要はない。
本当に必要なモノを手に入れるための労働は、楽しいものである。
貧しくなることを恐れて懸命に働くよりも、
徹底的に金を稼がなくてもいい生活に切り替える。
周りの人と同じようなモノを持ち、
同じような生活をするために、人は、せっせと必要以上に働いている。
それこそが正しくて、それこそが幸せであると。
しかし、ほんとうの豊かさとは、そんな薄っぺらいものなんかじゃない。
楽しみに金のかからない人間が一番裕福なんだ。
必要最低限のものしか持たず、本当に健康に必要なものを、
必要な分だけ食べるだけなら、それほど働く必要はない。
ケチケチ生活をしようぜ!と言っているわけではなくて、
ほんとうの豊かさとは、がむしゃらに働いて、高価なモノを買うことではなくて、
自然の中で、鳥の声を聞いたり、ボートの上で静寂を楽しむ方が
ずっと人間らしくて、豊かなんだよ。
貧しくなりたくないと思うから、必要以上に働いて、
必要以上のモノを持って、家を買って、自分をがんじがらめにするから、
また、さらに必要以上に働かなければいけなくなるんだよ。
だからね、まずは、必要以上のものを手に入れようとすることをやめるんだよ。
私は、この本を読んで、「自分は、どの方向に向かって進んでいるのかな?」と
物凄く考えさせられました。
「楽しみに金のかからない人間が一番裕福なんだ」
この言葉は、私の心にグサリと刺さりました。