私の実家は、よくある日本の家。
ゴミ屋敷というわけでもないし、
我が家みたいに、ガラ―ンとした家でもない、
テレビで見かける一般的な日本の家。
ただ、ガラ―ンとした部屋に好んで住んでいる私からしたら
モノが多い。
正直、あれも、これも捨てればいいのにと
思わずにはいられない。
でも、両親からしたら、全部必要なものだから、
そこにあるのであって、私が強く言うことではないということも
よく分かっているつもりです。
そんな実家に、先々月、帰省した時、
サボテンのトゲが、私の指に刺さりました。
ほんとは、２本、刺さって、１本は、綺麗に取れたのですが、
もう１本が、どうしても取れない。
なんだか、すぐにでも取れそうでしょ。
しかし、何度、毛抜きでチャレンジしても
取れない・・
痛いってわけじゃないんだけど、
なんとなく気になる。
そんなサボテンは、私が高校生の時に買ってきて、
最初は７ｃｍくらいの小さなものだったのに、
植木鉢を変えて、放置していたら、ニョキニョキでかくなって、
今じゃ、４０ｃｍくらいまで巨大化してしまいました。
「元はと言えば、私のサボテンで危ないから
もう捨ててよ」と言っても、母は、捨てるわけにはいかない。
「いいじゃないの。気をつけなかったハピコが悪いだけよ」
いや、その通りなのかもしれないけれどさ、
また、私みたいな犠牲者が出るかもしれないよ。
モノが、多いと危ない。
ガラ―ンとした我が家でさえ、
息子がダイナミックにおもちゃを広げて
遊んでいると、よく、私がふんずけて、
「イテテ」となるわけです。
私は、ぎっしりモノが多い部屋にいると、
最近では、落ち着かなくなってきました。
それは、地震の映像とかを見たり、
テレビで、この部屋の危険個所は、どこでしょうというのを
専門家の人が解説したりしているのを見るからかもしれません。
モノには、目には見えないパワーがあります。
モノが多いと、そのパワーが強くなるから
その部屋にいるだけで、何となく疲れてくる。
モノ一つひとつが放出するのは、ごくごく小さいレベルなのですが、
気をつけないといけないと思う気持ちが、自分の中に発生する。
それが、モノが多いと、気をつけないといけないと思う気持ちが
沢山必要になるわけです。
少しでも、気を抜くと私みたいにケガするみたいな。
だからね、私は、極力、モノが少ない方がいい。
必要な時に、必要な分だけ。
そっちの方が、思いっきり手足を伸ばして
ゆっくりした気持ちになれるから。
人間、生きていくのに、そんなに多くのモノは必要ない。
もっと、身軽でも大丈夫なんだと、私は思っています。
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