私は、大学卒業後、ハウスメーカーに就職しました。
「家づくり」をしたいと思っていた私は、
キラキラした、キャリアウーマンをイメージして
期待を膨らませて入社しました。
会社を辞めたい。辞めたい。
でも、10年以上前の当時、
まだまだ男尊女卑の風潮のあって、
私が「女」というだけで、
所詮「女の子」として扱われました。
実際、お得意様などに対する会話でも、
「事務所にいる女の子に渡しておいて下さい」みたいなことは
日常茶飯事でした。
今、考えれば入社1年目の女子社員でしかない私が、
そう落胆することでもないのかもしれませんが、
当時は「ありえない。こんな会社辞めてやる」
そう思いながら、毎日出社していました。
とりあえず続けてみよう
でも、「今やめたところで、次どうするの?」
その質問に対して、私は、言葉がありません。
ノープランなわけです。
それなら、プライドがどうのこうの言ってないで、
とりあえず頑張ってみたら?
資格でも取って、「女の子」って言ってるおじさんに
ギャフンと言わせてみたら?
(女子社員で資格を取る人なんて、誰もいませんでした)
そう思うようになって、私の中で、
「見返してやる」という感情で、資格の勉強をしつつ、
会社では、誰にも負けないくらい頑張り始めました。
続けてみた結果
頑張り始めた、翌年には建築士の資格を取得して、
「ハピコさんの仕事は、丁寧で素晴らしい」と
社内では有名になっていました。
誰よりも早く会社に行って、ゴミを集め、
掃除をして、社内の人に親切にしました。
そんな日々を4年続け、
私は、社内では一目置かれる存在となっていました。
私が会社を退社するとき
そのまま会社にいれば、毎日同じような日々を送ることになります。
でも、私は、このままでは、自分の成長はないと感じていました。
同じことをする自分に嫌気がさしていたということもありますが、
ある日、転職することを決めました。
そして、たった4年ほど勤めた私の送別会は、
物凄く盛大で、胴上げとかされるほどでした。
その時、来てくれた方々が、「ありがとう!」
そして、「今まで、沢山の女子社員を見てきたけど、
ハピコさんが、一番優秀だった」と言って貰いました。
続けてみたから分かったこと
今でも、その会社の人たちとは、Facebookで
繋がっていて、コメントとかを送り合っています。
入社当時、嫌で嫌でたまらなかった。
それでも、頑張って、結局、
キラキラしたキャリアウーマンには、なれてはいません。
やっぱり雇われて、給料を頂くということは、
汗臭くて、簡単なことではないんだと思いました。
30代になった私が思うこと
それでも、まだ30代の私が、10年前、
初めて就職した会社を嫌でも4年間続けたことは、
良い経験になっています。
入社したばかりの私では、到底分かり得なかった
理不尽さを客観的に見てスルーすることが出来るようになりました。
世の中、理不尽なことは、数えきれないくらい沢山あります。
それに、いちいち怒っていたら疲れてしまいます。
だから、自分だけでも機嫌良く、
淡々と、そして、黙々と続ける。
それを続けていると、
得る何かがあります。
そういうことを学んだ4年間だったなーと
今の私は、思っています。
ちょっと長くなってきたので、次の記事
「続けることの大切さ」と「諦めることの大切さ」に続けようと思います。