建築士の私が、家を買おうと思わない理由。

お金のこと
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昨日から実家に帰ってきております。

実家は、築25年程ですが、外装も内装も

まだ綺麗です。

日曜大工が好きな父が

コツコツ手入れをしているらしく、

なんと、外壁も屋根も、自分で命綱をつけて

全部塗ってしまったそうです。

実家に帰ると、昔のことを色々思い出しました。

私は、小さい頃、住宅のチラシが大好きで

週末ごとに入るチラシを食い入るように見ていました。

特に、私が見ていたのは、平面図。

私なら、こうするのに・・

この間取りは使い勝手が悪そうだな。

小学生のくせに、生意気なことを考えていました。

そんな私が将来のために、手に職をつけようと

考えたとき、建築士という選択は自然な流れでした。

大学卒業後、就職したのは、住宅メーカー。

採用された時は、技術部門で、契約済の平面図に

詳細な仕様や設備を追記していました。

幼い頃から、住宅の平面図は大好きだったので

バリバリ頑張っていたら、社内でもトップセーラーの

営業マンが、私のことを、専属の設計士に大抜擢して

くれたので、契約する前の図面を沢山書く機会が増えていきました。

大好きな平面図をかく。

そして、その家に住む、お客様が最高に使いやすい家を設計したい。

そう思って設計したものが、実際に建築されていく。

私が携わった住宅が、世の中に何軒もある。

そして、今でも、住んでいる人が沢山いる。

それだけで、私は、どんどん満足していきました。

よく、建築士の資格を持っているんだから

自分で設計した家に住みたいんじゃない?と聞かれることがあります。

たしかに、転勤族でも、家を建てて

旦那さんが単身赴任されている、ご家庭があるので、

その時は、「そうですね」みたいな適当な返事をしていますが

内心は、「もう満足だな~」って思っております。

私の住宅の平面図への愛情は、

既に満腹中枢MAXとなっております。

それより、不動産を所持することへの

維持費などを考えると、気楽な転勤族が良い。

私は、色んな土地を転々としていく人生を

むしろ、楽しいなと思っています。

次は、どこに転勤になるんだろう。

どんな出会いがあって、どんな出来事があるんだろう。

そう考えるだけで、私は、ワクワクしてしまいます。

これが、私が、家を買おうと思わない理由です。