「太陽光発電を取り入れたんだけど、全然利益が出ないんだよね」
そんな風に言う人もいれば、
「太陽光発電を取り入れたんだけど、かなり良いよ」
こんな風に言う人もいます。
どちらが正しいのでしょうか。
私は、ハウスメーカーに勤めた後、1年程の間、
某有名メーカーで、戸建住宅の屋根にソーラーを載せるための
設計をしていたことがあります。
その経験から、太陽光発電を取り入れた方が良い人と
取り入れない方が良い人の違いについて書いてみようと思います。
まず、日本の住宅でよく見かける2種類の屋根。
〈屋根1〉
〈屋根2〉
この屋根を上から見たものがコチラ
〈屋根1〉
〈屋根2〉
2種類の屋根に、同じ大きさ・同じ枚数のソーラーパネルを載せました。
この2種類の屋根の発電量は同じだと思いますか?
答えは、違います。
屋根1の方が、発電量が多くなります。
分かりやすく解説すると、東向きの部屋って、
朝は、太陽の光が入りますが、夕方になると
太陽の光が入らないという経験をしたことがあると思います。
太陽の光が、一番あたるのは、南なのです。
だから、東や西は、南に比べると、太陽があたる時間が少なくなるのです。
だから、2番の屋根は、南・東・西に、それぞれ1枚ずつ。
それに対して、1番の屋根は、南に3枚。
だから、1番の屋根の方が、発電量が多くなるのです。
たかだか、方位が違うだけって思うかもしれませんが、
これって、かなり大切です。
例えば、北向きにパネルを載せようものなら、
発電量は、南向きの半分になってしまいます。
そして、せっかく太陽光発電を載せるなら、
パネルは多い方がいいのですが、屋根1・屋根2は、
設計上、これ以上載せることは、まずしません。
(北向きは、勿体無さ過ぎるからです)
太陽光発電で、最も有利な屋根は、陸屋根と言われる
マンションの屋上のようにフラットな屋根です。
それならば、このように全面に載せることが可能になります。
この陸屋根バージョンと屋根2を比べると
雲泥の差が発生します。
その他にも、周りに高い建物があるとか、山があるとか
周辺の環境によっても違ってくるのですが、
太陽光発電で、最も大切なことは、いかにパネルが
太陽の光を浴びるか否かということなのです。
今後、太陽光発電の検討をされる方の参考になれば幸いです。
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