昨日、貯金兄弟という小説を、あまりにも面白くて
物凄い勢いで読んでしまいました。
<あらすじ>
大卒で広告代理店に勤める浪費家の兄と高卒で消防士になった節約家の弟。幼くして母を亡くしたため、互いに助け合う仲のいい兄弟だったが、人生設計も金銭感覚も正反対。さらに、ある事件をきっかけに、兄は弟に嫉妬と憎悪を募らせていき…。両極端の2人にみるお金との賢いつきあい方とは?貯金からカードローン、住宅ローン、保険、老後資金までがわかるマネー戦略ノベル。
結局ね、「これが正解なんだよ」という答えが書いてあるわけじゃないんだけど、
浪費家の兄と節約家の弟の人生が、どうなっていくのか。
それが気になって、気になって、一気に最後まで読んでしまった感じ。
浪費家の兄は、バカなんじゃなかろうかと思うくらいお金を使いまくったり、
節約家の弟は、倹約を通り越してドン引きするくらいのケチな部分もあって、
極端なんだけど、果たして浪費は、そんなに悪いことなのだろうか。
倹約が正義なのだろうか。
大卒の生涯年収が、高卒の生涯年収よりも、絶対に高いというのは
思い込み。今の時代は、大卒だからって、安泰ではないというのは、
思わず納得してしまったり・・
家を買った弟VS賃貸の兄。
果たして、どちらが「正解」なのか・・
様々なエピソードの末、年を取った2人が再会したときの会話が
物凄く考えさせられました。
浪費家の兄は、「計画的に貯められるお前が羨ましかったんだ」
それに対して弟は、「俺はただ、臆病で、お金を貯めてないと不安な気持ちを
抑えきれない気の弱い人間だったんだよ」
「実は、兄さんのことが羨ましかったんだ」
「俺は小心者だからさ。結局、兄さんみたいに、お金をガツンと使うことなんて、
最後までできなかった」
全く別の二人の人生から、沢山のことを学ぶことが出来ました。
(小説なんだけどね)
使い過ぎるのも、ヤバいけど、
使わな過ぎるのも、あとあと後悔しないかな?
賢いお金の使い方のヒントが詰まった小説でした。