家計の中で一番金額が大きい項目・・
それは住居費です。
生きていくためには必ず必要になってくる「住居費」
だからと言って、毎月10万円近くの固定費となってしまっては、
あまりにも負担が大きすぎます。
そこで、建築士の資格を持っている私が、
こっそり住居費を節約するための5つのコツを
ご紹介したいと思います。
■目次
▶まとめ
■県営・市営住宅に入居できないか検討してみる
まず、検討して頂きたいのは、お住いの県営や市営住宅です。
県営住宅や市営住宅に、どのような印象をお持ちでしょうか。
私は、幼い頃、あまり良い印象を持っていませんでした。
しかし、自分が大人になり建築業を仕事として働いているうちに、
その思い込みは、勘違いだったと分かりました。
私は、勤めていた設計事務所で数々の県営住宅の建設に
携わってきました。
確かに、最高級の設備を整えてはいませんが、
普通に生活ができるように、十分配慮がされています。
その費用は、全て税金で賄われていきます。
なので、通常であれば、倍近くの家賃を請求されても
仕方のないような住宅に格安で住まうことができます。
この夢のような県営・市営住宅ですが、申し込みには、
各自治体で幾つかの条件が設定されています。
なので、一度調べてみて、申し込みできそうであれば、
ダメ元で挑戦してみる価値は十分にあるので、
一度、お住いの市役所などに問い合わせてみてはいかがでしょうか。
■勤めている職場の制度を最大限活かしてみる
「勤めている職場の制度を最大限活かしてみる」
これは、我が家が実践していることです。
使えるものは、使わなければ勿体ないです。
我が家は、全国を転々としていく転勤族で、
これからも転勤をしていくわけですが、
極力、職場の制度を利用して、古い団地でも、
快適に生活ができるように工夫をしています。
もし、我が家が、一般的な賃貸を借りるとすると、
手出しは現在よりも多くなってしまいます。
確かに、一般的な賃貸の方が築浅で綺麗なのですが、
モノを少なくしてスッキリさせ、掃除の行き届いた部屋は、
古くても心地が良いものです。
古くても、毎日を笑顔で生活できる。
これが大切なことだと、私は思っています。
■「若い頃は賃貸生活をする」と割り切る
家やマンションを購入する人は、購入する際、
予想される最大の家族人数がまかないきれる大きさの
家やマンションを購入する場合が殆どです。
それは、もし子供が生まれたら・・
もしかしたら、将来同居をするかもしれないから・・
そうなった時に、困らないように、
予想される最大の人数が収容できる家やマンションを
購入するのです。
でも、その最大の人数が一緒に暮らす年数は、
それほど長くないのです。
子供部屋が必要な時期は、15年程度。
大体、子供が小学生から大学生の間、6歳〜22歳くらいだと思いませんか?
もしかしたら、県外の大学に進学した場合は、
もっと短いかもしれないし、子供部屋を与えるのは、
10歳からとする場合は、もっと短くなるものです。
そうなると、子供が巣立ってから、
子供部屋だった部屋は、「使わない部屋」になるのです。
それだったら「若い頃は賃貸生活をする」と割り切る方が
随分と気が楽になります。
そして、子供が巣立った後、夫婦2人が住まうための
中古の小さな家を数百万円で購入して
リフォームした方が、色んな意味で「お得」になるのです。
■新築マンションは買わない
「35年ローンを組んで、新築マンションを購入する」
確かに、全てが新品の設備を使うことが気持ちが良いものです。
しかし、新築マンションは、売り出すとき
大々的に広告を打ちます。
CM費用、広告費、モデルルームの費用など、
それらの費用は、新築マンションを購入する人が
結局は、支払っているのです。
それは、購入金額の約3割にもなります。
3割は、かなり大きな金額です。
ということは、一度購入して、すぐに売るとなった場合、
3割は、安く見積もられることになります。
それだったら、中古マンションを購入して
リフォームをする。
こちらの方が「お得」になります。
関連記事:結局、家は買ったほうがいいのか?
このことについて詳しく書かれた参考書はこちら。
■中古住宅を上手く取り入れる
私の友人で、数年前に新築の建売を購入しようか
悩んでいる友人がいました。
その友人が、先日、家を購入したとのことで
遊びに行ってきました。
友人が購入したのは、築20年の中古住宅。
「そんなに古いの?」と感じるかもしれませんが、
室内は、フルリフォームされていて、築20年だとは、
とても感じられません。
そして、購入価格は、新築の建売を購入しようとしていた金額より
はるかに安い金額でした。
この場合の注意点としては、建築されたのが、
昭和56年より後の建物であること。
なぜならば、それより以前に建てられた建物は、
建築基準法が緩い状態で建てられており、
現在の建築基準法ほどの安全性が確保されているか
分からないからです。
なので、昭和56年より後に建築された建物を
中古で購入してリフォームする方法は賢い選択です。
関連記事:【家を買う時は無理をしない】幼馴染の友人が中古の一戸建てを購入していました。
■極力ローンを早く返済する
そうは言っても、もう既に購入してローンを返済している場合は、
極力ローンを早く返済することをオススメします。
それは、複利の法則で、時間をかけて返済するほど損をするからです。
毎月の支出を抑えるために、長期ローンを組めば組むほど、
余計に利子がかかって、お金を多く返済しないといけなくなります。
ローンの金利と同じくらいで、お金を運用するって、
今どき、リスクゼロで、そんなものはないのだから、
全力でローンを返した方がいいのです。
関連記事:「お金を貯めたい」と思ったら始めるべき5つのこと。
■まとめ
これまで、住居費を節約するための5つのコツと
既に購入してしまった場合の対処法を
ご紹介してきました。
一般常識としては、若いうちに家やマンションを
35年ローンを組んで購入することが当たり前だとされています。
でも、35年ローンを支払い終わる頃には、
今の生活とは全く違うし、建物の状態も
35年前とは全く違う状態になっています。
例えば、35歳で家を購入して、35年後ローンの支払いが
終わる頃には、70歳になっていて子供達は巣立っているのです。
それなのにファミリー向けの大きな家を
維持管理していくことは、とても大変なことなのです。
ちなみに、私が家を購入するとなったら
1000万円を貯めて、1000万円で購入できる家を購入して
ローン無しで、身軽に生活していきたいと考えます。
そのくらい高額なローンは、大変なことなのだという
意識を持っていくことが、住居費で悩まされることのない
自由で楽しい人生に繋がっていくのだと、私は思います。